ドローンに関連した資格としては、これまでJUIDAなどの民間資格がありましたが、ドローン免許(国家資格)に関しては2022年12月から開始された比較的新しい資格です。
今回は今後ドローン免許を取得しようと考えている方々に向けて、当校の女性スタッフMさんがドローン国家資格である「二等無人航空機操縦士」を取得するまでのお話を簡単にご紹介したいと思います。
2023年9月にロイヤルドローンスクール広島に配属された女性スタッフMさんが、配属されてから4か月後の2024年1月に「二等無人航空機操縦士」を取得しました。
国家資格を取得する前にドローンの民間資格であるJUIDAの資格を取得していますが、それまでは全くのドローン未経験者だったMさんはどのようにして国家資格を取得したのでしょうか。
スタッフMさんが民間資格JUIDAを取得するまでについては下記をご覧ください。 >> ドローン未経験者がドローン資格を取得するまで |
2024年9月時点で27歳です。
フィルムカメラと灯台巡りです。最近はミラーレスカメラも勉強中です!
ドローン関連に関しては以下6つの資格を持っています。()は取得日。
JUIDA無人航空機操縦技能証明とJUIDA無人航空機安全運航管理者の取得までの話については下記をご覧ください。 >> ドローン未経験者がドローン資格を取得するまで |
2024年9月時点で配属されてから1年が経ちました。ドローンの国家資格を取得したのは、配属から4か月のときです。
配属から半月ほど経ったときに、講師でもある上司にドローンの練習をしようと誘っていただいたことがきっかけで、そのとき初めて操縦しました。
当初ドローンは両手に乗る程度の大きさだと思っていたため、使用するドローンの大きさに驚きました。
プロペラガード※などを装着するともっと大きくなり、この大きさのものが小さなプロペラで飛行することにも驚きました。
また、操縦に関しては漠然と「難しそう」という印象がありました。
※プロペラガードとは回転するプロペラから人や物を保護する役割があり、ドローンのプロペラに装着するものです。
事前にJUIDAの講習を見学したことがあったため、操縦の際の気を付けるべきポイントなどは知っている部分も多い中での初操縦でした。
難しそうという印象がありましたが、GPSありでの飛行はラジコンカーよりも扱いやすい感覚でした。
しかし、スティックを真っ直ぐ倒したつもりでも若干斜めに倒れており、意図せず旋回してしまうことが多く苦戦しました。
また、目標地点であるパイロンと機体との距離感の掴みにくさにも苦労しました。
二等無人航空機操縦士講習(経験者向け)を受講しました。
私は事前にJUIDAを取得していたこともあり経験者向けのコースを受講しました。
2日間あり、1日目は学科、2日目は実技を行います。
両日ともに休憩を挟みながら9時~18時まで授業の予定ですが、特に2日目は試験実施次第終了となるため記載の時間より少し早めに解散することがほとんどです。
長丁場ではありますが、この2日間で学科も実技もかなり身に付きました。
JUIDA標準2日間コースと同じく、法律や機体の構造、気象、運用の注意点に至るまで幅広い分野を学びます。
学科試験で出やすいポイントや傾向なども併せて教えていただけるため、講習後の復習もしやすかったです。
大きな違いは試験の実施方法です。
民間資格(JUIDA標準2日間コース等)の学科試験は講習後にスクールで筆記試験を受けますが、国家資格は指定のサイトから受験予約をしてテストセンターでPCにて受験します。
また、講習内容も民間資格講習と比較するとより専門的な印象でした。
無人航空機のシステムについては他の分野より苦手意識を持ちました。
国家資格ではマルチコプター(ドローン)だけでなく、飛行機やヘリコプターについても学びます。
それらの飛行原理やドローンと似て非なる点の多さに苦労しました。
試験模擬問題の実践は、1日の講習の成果を可視化することができて面白かったです。
全分野を一通り学んだのち、試験模擬問題に挑戦します。
講習を受講しただけでかなり解けるようになっていて自信に繋がりました。
この問題集は教本と併せて持ち帰ることができるため、学科試験までの勉強にも役立ちました。
学科試験は50問出題で回答時間30分、1問にかけられる時間はわずか36秒です。
そのため、瞬時に答えを判断できるように教則を落とし込んでおく必要があり、受講後の復習が大事になるように感じました。
始めは1時間程度の座学で、口述試験でも行う機体点検のやり方や飛行記録の書き方を学びます。
その後、一人ずつ講師がついて操縦試験で行う三種類のコースの操縦を練習します。
受講者全員が各コースの操縦を習得したら修了試験を行います。
大きな違いは試験内容です。
実技試験について、民間資格(JUIDA標準2日間コース)は「操縦試験」のみですが、国家資格では「机上試験」「口述試験」「操縦試験」の三つがあります。
また、操縦試験のコースも民間資格は一種類ですが、国家資格では「スクエア飛行」「8の字飛行」「緊急事態における飛行」の三種類となり、求められる技量もアップします。
最も難しいと感じたのは「8の字飛行」です。
私は操縦をモード2※で行うのですが、その場合8の字飛行は右スティックで前進、左スティックで旋回、と左右の同時操作をし続ける必要があります。
スティックの倒し具合を維持しているつもりでも停止したり、加速したりと同時操作の難しさを実感しました。
※プロポ(ドローンのコントローラー)には2種類の操縦モードが搭載されており、それぞれモード1、モード2と呼ばれます。
「緊急事態における飛行」はJUIDA資格試験時からの上達を感じられて楽しく操縦できました。
JUIDA資格の実技試験と同じくGPSを切って操縦をする項目で、以前よりも安定して飛行できていることが実感でき、嬉しかったです。
講習の中でもしっかりと教えていただけますが、既に機体をお持ちの方は「円を描く練習」など、試験に則した練習を事前にしておくと、より操縦の感覚が身に付きやすいように思います。
実技試験に関しては、特に口述試験の内容を事前に復習して臨みました。
口述試験の問題は国土交通省により開示されており、学科講習の際に覚えておくべき項目を教えていただけるため、その項目は全て暗記しました。
学科試験については、試験時間が短く、1問30秒程度で解く必要があるため、主に問題を”早く“解く練習をしました。
こちらは当校Instagramに勉強法をまとめておりますのでぜひ参考にしてみてください。
▶Instagram投稿【スタッフMの二等国家資格取得への道 二等学科試験 わたしの勉強法】
JUIDA標準2日間コースと同じく、講師の様々な飛行実績による体験談でより具体的なお話を聞くことができる点は大きな魅力です。
更に、国家資格講習は1~2人の少人数で行なっているため実機に触れる時間も多く、質問がしやすい環境となっている点も魅力だと思います。
試験に進む場合も講師だけの判断ではなく、受講者が自身の操縦技量に納得してから次に進めるよう懸念点が無いか確認していただけるため、十分に不安を解消した上で試験に臨むことができました。
ピルエットホバリングです。これはGPSを切った状態で旋回し続けながらその場に留まる操作で、一等国家資格実技試験の操縦試験の一つでもあります。
克服してゆくゆくは一等国家資格の実技試験にも挑戦してみたいです。
ドローンの国家資格「無人航空機操縦者技能証明」は2022年12月から開始された新しい資格です。
まだあまり馴染みがないため、わからないことばかりで不安が多いかもしれません。
当校では随時お申込みを受けての初心者様向け体験や不定期開催の体験会も行なっております。
こちらも活用しながら、ドローンに触れたことはないけれど国家資格に興味がある、民間資格から国家資格にレベルアップしたい、そんな方はぜひお気軽にロイヤルドローンスクールにご相談ください。
以上、スタッフMさんのお話でした。
次は一等無人航空機操縦士を目指すそうです。取得できたら一等無人航空機操縦士を取得するまでのお話についてもご紹介できればと思います。
これを読んだ皆さまが、ドローン免許(国家資格)の取得を前向きに考えてくださるようになれば幸いです。
ロイヤルドローンスクールは、広島県広島市にある登録講習機関の1つです。ロイヤルドローンスクールでは、国家資格の区分に合わせて、操縦技能の基礎技能・運航管理体制構築スキルの習得や、業務で活かせる実用的な操縦及び運用テクニックなどの習得ができます。
学科試験合格のための各種対策・フォローなども行っております。
広島県でドローン免許の取得をお考えの方は、ロイヤルドローンスクールにお任せください。
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