ドローンの利用が一般的になってきて久しいですが、ドローンはいつ頃、どういった目的で発明され、どのような流れで人々の生活に普及していったのでしょうか。
今回はそんなドローンの歴史を紐解いていきたいと思います。
ドローンと聞くと、近年飛躍的に利用機会が増えていることもあり、ここ20~30年の間に開発されたものというような印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし実は、ドローンの歴史を見ていくと第二次世界大戦の時代まで遡ります。
今で言うドローンが最初に開発されたのは、1935年のイギリスと言われています。1935年というと、和暦では昭和10年のことです。
世界ではナチス・ドイツが国際連盟を脱退した年で、日本では終戦の10年前という年です。
第二次世界大戦の時代に開発されたという事実からもわかるように、ドローンは初め軍事利用を目的として開発されました。
どういった使い方が想定されていたかというと、爆撃を搭載したドローンを敵地に送り込むことでダメージを与えようとするものでした。
しかし第二次世界大戦中にドローンが実用化されるということはありませんでした。
では、世界で最初にドローンを発明したのは一体誰なのでしょうか?
画期的な技術を発明した場合、発明者の名前が公表されることが多いですが、ドローンの場合は軍事利用での開発だったということもあり、公表されていません。
日本における最初のドローンは、日本の発明家「大河原碌碌」が1934年に発明した無人飛行機の「低翼単葉ロボット機」と言われています。
(発明された「低翼単葉ロボット機」がその後活用されたかどうかについては定かではありません。)
次に日本でドローンが登場したのは、1987年にヤマハ発動機が販売を開始した農薬散布用のドローンです。
これまで世界で利用されていたドローンは主に軍事目的のドローンでしたが、ヤマハのドローンは世界で初めて、産業用目的で使われました。
しばらくは、ドローンと言えば軍事用か産業用に使うものという認識で、人々の生活に馴染みのあるものとは言えませんでした。
そんなドローンが人々により身近なものとなったきっかけが、フランスのParrot社が2010年に発売した「AR Drone」です。
カメラを搭載したドローンとして、世界にドローンの名を知らしめるきっかけとなりました。
空撮が容易になり、価格が低価格帯になっていき、人々が手に入れやすくなったことで、軍事用でもなく産業用でもない趣味用としてのドローンが一般の人々に普及していきました。
様々な経緯を経て発展してきたドローンですが、今後もドローン市場はさらに発展していくと想定されます。
すでにドローンの活用が進んでいる農業や建築現場・災害現場などの分野もありますが、
まだ実用化には至っていない分野で今後最も実用化に近いのが物流分野ではないでしょうか。
現在物流業界は以下のような課題に面しています。
これらの課題に対処するために、荷物の配達などにおいてドローンの導入実験が行われています。
しかし規制に則って運用をするにはまだまだ課題があり、導入が難しいのが現状です。
今後、法律整備や技術革新が進むことで、さらなるドローンの活躍が期待できるでしょう。
ドローンの歴史において転換期となる出来事に焦点を当て、ドローンの歴史と今後の展望について説明させていただきました。
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