ドローンレースとは?その種類や参加手順について解説!

「ドローンレース」というものをご存じでしょうか?
ドローンというと、空撮での利用や農薬散布での利用といったイメージが強いかと思いますが、それだけではありません。
ドローンには、その操縦技術をタイムで競う競技としてドローンレースというものがあります。

今回はそんなドローンレースについて深堀りしていこうと思います。

ドローンレースとは?

ドローンレースのイメージ
画像はイメージです。

ドローンレースとは、操縦者がレーサーとなって決められたコースをドローン飛行させタイムを競う競技です。
コースの中にはゲートや障害物などがあり、それらを避けながら飛行させタイムを競います。
タイムは、ラップタイムで競うレースもあれば合計タイムで競うレースもあり、大会によって異なります。

一般的な競技だと、身体能力の差から年齢や性別で大会が区別されますが、ドローンレースは一般的なスポーツほど身体的能力を必要とせず、ドローンの操縦技術のみで競うことができるため、老若男女一緒に楽しむことができます。
屋内で実施される大会もあれば屋外で実施される大会もあり、種類や規模、開催地など、大会の種類は様々です。

海外では賞金金額が1億円を超える大会が開催されることもあります。

ドローンレースの種類

ドローンのレースは大まかに4種類に分類されます。

視点から分類した、

  • ・目視レース
  • ・目視外レース(FPVレース)

ドローンの重量から分類した、

  • ・マイクロドローンレース
  • ・U199レース

の計4種類です。それぞれ詳しく見ていきます。

目視レース

目視レースは、操縦者がドローンを自分の目で見ながら操縦してタイムを競うレースです。
比較的お手頃な価格で手に入れることのできる小型ドローンを使うことが多く、ラジコンのような扱い方となることから、初心者でも気軽に始めることができるドローンレースと言われています。

目視外レース(FPVレース)

目視外レース(FPVレース)は、操縦者が専用のゴーグルを装着し、ドローンに搭載したカメラからリアルタイムで送信された映像をゴーグルで確認しながらドローンを操作してタイムを競うレースです。
操縦者はドローンから見える景色をそのまま見ることができます。

FPVとは【First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)】の略で、「一人称視点」という意味です。
ドローンからの景色をそのまま見て操縦するためこのような名前となっています。

目視で機体を直接見て操縦する目視レースと異なり、ドローンから見える景色を頼りにレースを進めていくため操作が難しく、上級者向けのレースと言われています。

マイクロドローンレース

マイクロドローンレースとは、その名の通り、小型のドローンを使って行うレースのことです。
マイクロドローンは、長さが75mm、重量30~40gの小型ドローンのことを指しています。
小さいとは言え、最高時速は約70kmもあり、車と同じくらいの速さで飛ぶことができます。

U199レース

U199とは【Under 199g】の略で、重量が200g未満のドローンを対象としたレースです。
2022年6月20日に改正航空法が施行されるまでは200g未満のドローンは航空法の対象外だったため、ドローンレースでも特別な手続きを経ず飛ばすことができていました。
しかし改正航空法が施行されて以降は航空法の対象外となるのは100g未満までとなったため、飛行許可申請や機体登録などの手続きが必要になる可能性もあるため、注意が必要です。

ドローンレースの始め方と準備の内容

ドローンレースにいざ参加したいとなった場合、どのような手順を踏めばいいのか解説していきます。
大まかな流れとしては以下のような流れになります。

  1. どの種類のドローンレースに出るか決める
  2. 大会規約の確認
  3. ドローンレースで使用する機体を用意
  4. 各レースに応じて必要な手続きを行う

どの種類のレースに参加するかを決定

どの種類のドローンレースに参加するかによって準備の内容が異なります。

  • ・目視レース
  • ・目視外レース(FPVレース)
  • ・マイクロドローンレース
  • ・U199レース

前述でこの4種類のレースを挙げましたが、これらのレースの中で目視外レース(FPVレース)とU199レースについては他と異なり別途手続きが必要となるため、円滑に準備を進めるためにもまずはどの種類のレースに参加するかを決めるようにしてください。

大会規約の確認

大会に応じて規約が定められているため、事前に把握した上で参加するようにしてください。
ドローンのサイズ、重量、動力などの規定を定めている大会もありますので、事前に確認しておくことが重要です。

ドローンレースで利用する機体を用意

出場するドローンレースの規約に則ったドローンの機体を用意してください。
マイクロドローンレースであれば長さが重量30~40gの小型ドローンを、U199レースであれば199グラム以下のドローンを用意します。
目視外レース(FPVレース)であれば、ゴーグルやメンテナンス用品なども必要になってきます。

各レースに応じて必要な手続きを行う

先ほども記載しましたが、目視外レース(FPVレース)とU199レースについては、レースで使用するドローンの関係で事前に手続きをしなければなりません。

目視外レース(FPVレース)の事前手続き

目視外レース(FPVレース)では、5GHz帯の特殊な電波を使うため、「アマチュア無線4級以上の免許取得」と「無線の開局申請」をする必要があります。

まずアマチュア無線の免許取得については、全国各地で行われている「国家試験」に合格、もしくは「養成課程」を修了すれば取得できます。
詳しくは総務省のHP(https://www.tele.soumu.go.jp/j/others/amateur/)に記載がありますのでそちらをご確認ください。

無線の開局申請については、総務省に対して申請手続きをしなければなりません。書面で申請するか電子申請システムで申請します。

U199レースの事前手続き

航空法では、100g以上のドローン機体を操縦する場合、機体登録をするよう義務付けています。
U199レースに参加する場合、機体が100g以上ということもあるかと思いますので、その場合は機体登録を忘れずに行ってください、
承認するまで数日間かかりますので、大会に間に合わないことがないよう早めに申請することをおススメします。

機体登録の詳細についてはこちらのページに記載がありますのでご確認ください。
>> ドローン購入後にすること~機体登録と機体認証制度について~(ロイヤルドローンスクール広島)

飛行許可申請について

目視外レース(FPVレース)に100g以上のドローンで出場する場合、「アマチュア無線の免許取得」「無線の開局」「機体登録」に加えて、「飛行許可申請」が必要です。
航空法の対象となる100g以上のドローンを使うことに加え、特定飛行(国土交通大臣の許可や承認が必要となる空域及び方法での飛行)に該当する目視外飛行を行うため、基本的に飛行許可と承認手続きが必要になります。

ただし、ドローン免許(国家資格)を保持していれば、目視外飛行の場合申請は不要です。

最後に

ドローンレースの種類と、始めるにあたっての準備すべきことについてまとめました。
ドローンは産業用に利用されるだけでなく、エンタメでも利用され、さらにはスポーツとしても発展してきています。

今後スポーツとしてさらなる盛り上がりを見せることでしょう。

ロイヤルドローンスクールでは、今後もドローンに関する様々な情報を発信していきます。
ロイヤルドローンスクールのある広島県で、ドローン免許(国家資格)やドローン民間資格取得をご検討中の方は、ぜひ当校にお任せください。

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資格の種類(国家資格・民間資格)や国家資格の区分に合わせて、操縦技能の基礎技能・運航管理体制構築スキルの習得や、業務で活かせる実用的な操縦及び運用テクニックなどの習得ができます。
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