これからドローン免許(国家資格)の取得をご検討中の方に対して、資格試験でどういった問題が出題されるのかも含め、試験の大まかな概要について説明したいと思います。
ドローン免許を取得するには、指定試験機関(一般財団法人 日本海事協会)が実施する試験に合格する必要があります。
試験には、学科試験・実地試験・身体検査の受検があります。
学科試験は、一等学科試験と二等学科試験があり、どちらも試験の際はコンピューターで受験します。
形式や問題数などについてはそれぞれ以下のようになっています。
一等学科試験 | 二等学科試験 | |
---|---|---|
形式 | 三肢択一式 | |
問題数 | 70問 | 50問 |
試験時間 | 75分 | 30分 |
合格基準 | 90%程度 | 80%程度 |
一等学科試験・二等学科試験ともに、大まかに下記の範囲から出題されます。
一等学科試験は、二等学科試験の内容に加えて一等のみを対象とする項目(無人航空機の飛行性能・飛行性能の基本的な計算・カテゴリーⅢ飛行におけるリスク評価など)も出題範囲に含まれます。
学科試験に合格すれば実地試験を受験することができます。実地試験では、【機体の種類(マルチローター・ヘリコプター・飛行機)】及び【限定の内容(夜間飛行・目視外飛行・最大離陸重量25kg以上)】ごとに試験を実施します。
100点の持ち点からの減点採点方式で、各試験科目終了時の残点数によって合否が決まります。
一等実地試験の場合は、80点以上で合格。二等実地試験の場合は、70点以上で合格です。
登録講習機関に通った場合は、講習後に行われる修了審査に合格すれば実地試験は免除となります。
講習の中ではドローンの基礎技能や実用的な操縦などについて学ぶことができます。
ドローン免許の取得方法について、詳しくはこちらをご確認ください。 >> ドローン免許(国家資格)を取得する方法を解説(ロイヤルドローンスクール広島) |
身体検査では、視力・色覚・聴力・運動能力などが一定の身体基準を満たしているかの確認を行います。
基準に満たない場合でも、眼鏡・コンタクトや補聴器といった矯正器具を用いるなどして、飛行の安全を確保できると認められる場合は条件付きで技能証明の付与が可能となる場合があります。
身体基準は以下のように定められています。
項目 | 身体検査基準 (一等25㎏未満限定及び二等) |
---|---|
視力 | 視力が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること、または一眼の視力が0.3に満たない者若しくは一眼が見えない者については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。 |
色覚 | 赤色、青色及び黄色の識別ができること。 |
聴力 | 後方2メートルの距離から発せられた通常の強さの会話の音声が正しく聞き取れること。 |
一般 | 1.施行規則第236条の62第4項第1号または第2号にあげる身体の障害が無いこと。 2.1.に定めるもののほか、無人航空機の安全な飛行に必要な認知または操作のいずれかに係る能力を欠くこととなる四股又は体幹の障害があるが、法第132条の44の規定による条件を付すことにより、無人航空機の安全な飛行に支障を及ぼす恐れがないと認められること。 |
身体検査の受検方法としては以下3つの方法があります。
受験基準についてですが、ドローン免許にも車の免許などと同様に、取得可能な年齢などの基準があります。ドローン免許の受験基準は以下の通りです。
2点目に関しては、資格の取り消しや効力停止、試験における不正行為などがあった場合に対象となります。
一等学科試験では以下のような問題が出題されます。
国土交通省のウェブサイト内に、上記問題を含めサンプル問題が3問ほど掲載されていますので、気になる方はご確認ください。
出典:国土交通省ウェブサイト(操縦ライセンス制度 学科試験(一等)サンプル問題)
二等学科試験では以下のような問題が出題されます。
二等学科試験のサンプル問題に関しても、国土交通省のウェブサイト内に、上記問題を含めサンプル問題が4問ほど掲載されていますので、気になる方はご確認ください。
出典:国土交通省ウェブサイト(操縦ライセンス制度 学科試験(二等)サンプル問題)
上記のような学科問題は、ドローンを安全に飛行できる知識を身に着けてもらうために国土交通省が作成した「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」(出典元:国土交通省ウェブサイト)を基に出題されています。
※令和6年4月14日(日)より第3版に準拠しています。(令和6年4月10日までは第2版に準拠)
一等学科試験であれば75分間に70問、二等学科試験であれば30分間に50問解く必要があるため、どの試験でも言えることですがしっかりと内容を理解し問題に慣れておくことが大切です。
登録講習機関にもよりますが、登録講習機関に通っていただくと実地試験が免除になるだけでなく、学科試験問題の基となる「無人航空機の飛行の安全に関する教則」の内容についても座学において学ぶことができます。
ドローンの安全飛行に対する理解を深めるという意味でも、登録講習機関に通うことのメリットは多いです。
登録講習機関のロイヤルドローンスクールでも、学科試験の出題範囲である「無人航空機の飛行の安全に関する教則」について、座学の時間を使ってしっかりと要点を押さえながら説明させていただきます。さらに、講義の中で学科試験問題の練習問題を解いたりと、学科試験合格、しいてはドローンの安全飛行のために、各種対策やフォローを行っていきます。
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ここまで、ドローンの国家資格試験の大まかな概要について、サンプル問題も交えながら記載させていただきました。これから受験を検討している方の参考になれば幸いです。
ロイヤルドローンスクールでは、今後もドローンについてや、ドローンの国家資格に関する様々な情報を発信していきます。
・ドローン未経験者がドローン資格(民間資格のJUIDA)を取得するまで
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